済州島四・三事件68周年記念行事
「語らいと歌の夕べ〜記憶は弱者に残る」
日時:2016年4月23日(土)
場所:日暮里サニーホール
開演:18:00(前売り2000円、当日一般2500円、学生1000円)

第1部:パネルディスカッション
〈辛淑玉/北原みのり/高遠奈穂子/姜信子〉

第2部:歌と一人芝居、映像でつづる鎮魂クッ『歳月』
〈チェ・サンドン/きむ・きがん〉
主催:済州島四・三事件を考える会・東京
電話受付:03-5341-4750

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『生姜(センガン)』
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千雲寧(チョン・ウニョン) 著 
橋本 智保 訳 新幹社 刊  
定価:本体価格:2,000 円+ 税
ISBN:978-4-88400-115-5 C0097 


韓国映画随一の社会派、チョン・ジヨン(『南営洞1985』『折れた矢』等)監督推薦!               
「 『生姜』は私に『南営洞1985』という映画を撮 る 勇気を与えてくれた小説だ!」

拷問技術者とその娘の11 年の物語

◆著者略歴 千雲寧( チョン・ウニョン)
(1971年ソウル生まれ。漢陽大学新聞放送学科、ソウル藝術大学文芸創作学科 卒業。
2000年短編「針」( 東亜日報新春文藝) でデビュー。主な著書に小説集『針』(2000年 創作と批評社)
『彼女の涙の使用法』(2008 年 創作と批評社)『さよ なら、サーカス』(2005年 文学トンネ)『母さんも知ってのとおり』(2013年 文学と知性社) 等。申東曄創作賞(2003年)、今年の芸術賞を受賞(2004年)。

◆本書「訳者あとがき」より
本書は実在した拷問者をモデルにソニという架空の娘を設定して描いたものである。民主化闘争の真っ只中を生きてきた世代の作家なら、いまだ生々しい出来事であるだけに、そこに虚構の入る余地はなかったかもしれない。だが、『生姜』は史実を踏まえつつもほとんどがフィクションである。七十年代生まれという世代的な余裕が想像力をかきたて物語を作り上げたのだろうか。新たな物語の可能性がある。
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# by shinkansha | 2016-04-18 15:28 | 出版物

『「国家を超える」とは・・・民族・ジェンダー・宗教』
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編者:黒木雅子・李恩子
判型:四六判並製
定価:本体価格1800円+税
978-4-88400-116-2


「国家を超える」とは、「境界を生きる」とはどういうことか。
多様な背景をもつ9人の執筆者が真摯に論ずる。 

民族、ジェンダー、国家、階級、宗教、言語、障がい・・・・・・。
「大きな物語」から排除され、周辺化された人々の視点
から日本社会と世界を見つめる共鳴の一書。



◆目次・執筆者
Ⅰ. 移民、国籍、言語 ▶境界との交渉に目を向ける。
▪「日系アメリカ人」の構築と変容・・・エスニシティ・ジェンダー・国家の境界にて 黒木雅子( 京都学園大学教員) /▪国籍という記号を考える・・・在日・在米コリアンの記憶と経験 李恩子( 関西学院大学教員) /▪国語・ナショナリズム・ジェンダー 佐竹久仁子(姫路獨協大学他講師)/▪日本・韓国のフィリピン人移住者た
ちによる複数の国家・国民とかかわる実践 永田貴聖(国立民族博物館・機関研究員)

Ⅱ. 私の視点 ▶ポストコロニアルな問いに迫る。
▪名付けとカテゴライズの落とし穴・・・ 在特会にみる日本の排外主義の断面 山田洋一(人民新聞編集部)/▪普遍宗教は国家を超えるか? 村山由美(南山宗教文化研究所客員研究所員)/▪壁を崩し他者と出会う 寺内真子(公益財団法人神戸YMCA 総幹事)/▪「国家を超えて」・・・ 在日の私の視点 李達富/▪格差と排除にあらがい、エンパワーメント(人間性復興)の灯りをともそう‼ 梁陽日(同志社大学講師)
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# by shinkansha | 2016-04-18 15:16 | 出版物
◆「深沢夏衣文学を語る会」
 2015年12月5日(土)開催

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各氏推薦!


深沢夏衣はすぐれた在日女性作家である。

明るい透明性をもったその清冽な作品群は、

差別を許容しない真の文学を読む喜びで私たちを満たしてくれる。

 ―― 高良留美子(詩人・作家)




深夜の電車の中で会った若い母親から、赤ん坊をちょいと盗んでみようか、と誘惑にかられる。――この印象的な出だしの作品が「パルチャ打鈴」だ。家族と北朝鮮帰国運動の話を中心に据えているが、一方で自身の原存在の底から創作しようという姿勢と可能性を感じた。

動いていけ、お前の望むところへ。在日の枠を突破する勁さと柔らかさを持つ言葉を模索していたであろう同世代の深沢夏衣が、どう生きてどのように表現したか、この作品集でぜひ確かめたい。

――籠島雅雄(元『群像』編集長)



毅然として可憐。深沢夏衣は、まだきちんとは読まれていない。

できれば全容を、これから読まれるに値する作家でありましょう。

―― 小沢信男(作家)



つまりは、アイデンティティーと帰属意識の問題であろう。幼少時、自らの意志に依らず「帰化者」となった深沢夏衣にとっての文学は、そのことが主題となるのは当然の帰結だったと思う。

しょせん「帰属」なんて幻想よ!と意気がってみても、現実はそうはいかない。もし仮に還籍してみたところで、矛盾が広がるのがオチであろう。それなら、どうすれば?……。

そういう心情を仮託するかのように彼女は、美空ひばりの『悲しい酒』をよく口ずさんでいた。

「一人ぼっちが好きだよと 言った心の裏で泣く 好きで添えない人の世を 泣いて怨んで夜が更ける」と。深沢夏衣の文学は、このことに尽きるように思う。

―― 呉徳洙(映画監督)



深沢夏衣は、その名のとおり、深い山谷に分け入り、沢の水の流れを見つめ、夏の光を透かす衣をまとう作家である。ある意味で、作家としての潜水時間は長く、旅立ってから編まれたこの作品集を通して、ようやくわたしたちは深沢夏衣に正面切って出会うことになった。

何よりも、ここには、ことばの窓が開いてみせた世界を信じる力が貫かれている。絶望と虚無を抱えながらも生き抜かなくてはならない人間の業を見つめた在日朝鮮人だからこそ、夏の光を透かす衣をまとう夢はリアリティを帯びる。

深沢夏衣の名を知らしめた小説『夜の子供』(1992年、新日本文学賞特別賞受賞)は、1970年代の在日の青春群像を活写しながら、日本列島と朝鮮半島とのあいだに広がる荒野に確かな鋤を打ちつづけ、その明快な思索と洞察力は痛快でさえある。そして同時期に執筆していたとされる『花持つ女』や『春陽夢』では、わだかまりの土は掘り起こされ、絡み合う思い込みの根も払われ、「在日の文学」の翼が羽ばたこうとする世界文学の地平が見える。

日本語の平明なトーンのなかに織りこまれていくハングルのヴィヴィッドな響きの発見。異郷の片隅で生き抜くうちに、ことばが親と子を引き離してしまう、その心象風景。絶望の果てを解き明かしてくれる夢語りの道しるべ・・・  

「生存それ自体が孕んでいる絶対の孤独」(坂口安吾『文学のふるさと』)をかみしだくうちに、在日のことばが普遍性を獲得することを再発見したのである。わたしたちは彼女の歩みに思いを馳せながら、何度も読み返していこう。

――ぱくきょんみ(詩人・翻訳家)





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