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今年ももう終わろうとしています。
私はこの秋から新幹社で働いていますAと申します。
事務所は本が山のように積んであります。私の後ろには私の背丈より高く天井近くまで積んであるのですが、3月の地震の時も一切、本は崩れなかったそうです。机の上の紙は雪崩落ち、床が見えないくらいしばらく積もりっぱなしだったようですが。本は積み方がしっかりしていれば崩れないんですね。本の印刷やさんの梱包技術、そして出版社の本の積み方の技術というか、やはり出版の歴史が長いのでそれに裏づけされているのではないかと感じました。

本の香りは紙の香りだと思っていたのですが、本ののりの香りみたいです。事務所の戸を開けると、「ぷーん」とその本の香りがする事務所です。本がまわりにある場所で働くことはとても心地いいです。本に囲まれていると、すぐに読みたくなるので、目の前に見える本は箱の中に隠し、もしくは、背後におくようにしながら、仕事をしています。

さて、私が新幹社に来たのは、日本社会の中で、今こそ言わなければならないことが主張できる出版社だと思ったからです。新幹社の刊行した本は200冊近くになります。数人のスタッフで運営している出版社だと勝手に想像していたのですが、そうではなく社長が一人で、営業、経理、編集すべてなさっていました。3年前にオープンした韓国家庭料理のオーナーでもあるので、実は、この3年間、出版社で仕事ができる時間は午前中1時間半、午後2時間半から3時間しかありませんでした。そんな中、本を出し続けたということが奇跡です。お店に出かけるときも、出版人であることを忘れず、原稿が入った重いカバンを持って移動です。

今日も社長はランチのウェイターをするために出発しました。
今年も今日が私の仕事納めです。
今年が無事に終わったことを感謝し、新幹社が少し元気になるように、来年も気持ちを引き締めてがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。
来年は、もっと出版関係者とも出会い、交流を深めてみたいです。

みなさま、よいお年をお過ごしください。
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◎1987年5月1日、在日2世の髙二三が、北、南に関係なく真実を追求し、他社ではできない在日のための出版社として創立。在日の若手作家も発掘してきた。また、日本社会に対しても、様々な提言をしている。


◎「新幹社」とは・・・
民族的な名前を出版社につけたく、探していた時に、新しい幹(ヒコバエ)という言葉と出会い命名。
在日韓国人は、幹は同じだが、生き方は、イロイロな枝があるように、自分で探していけばいい。25年間、在日の立場も歴史の変遷とともに変わり、自由な選択ができるようになってきた。また、グローバル化の波により、地球人としてどうあなたは選択するのか、考えてみると、現在はその幹の元は、人間というくくりにもおきかえられる。時代の波にかかわらず、表現すること、そして揺らがない事実を冷静に見つめていくことにこだわり続ける。

→その「幹」とは
「新幹会」(1927年~31年に活動した民族統一戦線組織)の許憲による創立メッセージの一節から、幹(ヒコバエ)の意をこめて、新幹社とした。
許憲は・・・朝鮮悠久の歴史が日本による植民地化で一時断たれたが、新しい幹(ヒコバエ)が芽生えるように、私たちも新しい芽を出そう・・・と述べた。
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by shinkansha | 2011-12-26 12:19 | 会社案内
【12月新刊】
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著者:佐賀純一
本体価格:2,000円+税
発行:2011年

(内容)
3・11東日本大震災は甚大なる被害と人智の及ばない原発事故をもたらし、人類の近未来を考える上で大きな教訓を示した。だが、日本は変わろうとしない。官僚、国会議員、知識人、マス・メディアなどの責任性を明確にし、火は文明と共に悲劇をもたらすものであることを忘れてはいけない。

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by shinkansha | 2011-12-20 13:42 | 出版物
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イルム(名前)の会/編
本体価格:2,000円+税
発行:2011年

(内容)
戦前、済州島から大阪にやって来た金容海は、戦後、民族教育の現場で一貫して生きていくことになった。しかも、日本の小学校で、課外におこなわれる民族学級の民族講師として、36年に及ぶ長きにわたって。その一方、故郷・済州島への愛情はみかんの苗木を送ったり、活動は尽きなかった。
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by shinkansha | 2011-12-20 12:41 | 出版物
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林茂澤著
本体価格:4,500円 プラス税
発行:2011年

(内容)
1960年代の韓日条約反対闘争、反入管法闘争、そして70年代における韓国の反ファッショ反朴正煕闘争を果敢に闘った韓青同(韓国青年同盟)。実際に韓青同の運動に参加した著者が、当時の資料を駆使しながら、在日二世の民族運動へのかかわりとアイデンティティーの確立について論ずる。1960年代の韓日条約反対闘争、反入管法闘争、そして70年代における韓国の反ファッショ反独裁闘争を果敢に闘った韓青同(韓国青年同盟)。実際に韓青同の運動に参加した著者が、当時の資料を駆使しながら、在日二世の民族運動へのかかわりとアイデンティティーの確立について論ずる。
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by shinkansha | 2011-12-20 12:27 | 出版物
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著者:國分 麻里
1967年福岡県生まれ。2008年筑波大学大学院博士課程人間総合科研究科学校教育学専攻修了。現在、筑波大学人間総合科学研究科(教育学系)助教。専攻は社会科教育学、朝鮮教育史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
本体価格:3,500円 プラス税
発行:2011年


(内容)
植民地期朝鮮での歴史教育は「韓国併合」の「正当性」を朝鮮人児童に理解させることから始まった。1920年代になると、朝鮮を日本の一地方としてとらえ、郷土史として教授した。それが「朝鮮事歴」である。被支配民族の思想を支配民族の思想に近づける植民地教育の本質がここにあった。

書評
朝鮮新報
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by shinkansha | 2011-12-20 12:25 | 出版物
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著者:李義則
本体価格:1,500円+税
発行:2010年

(内容)
近現代、日本の陶磁器は世界に誇る輸出美術品となった。だが、その歴史をひもとくと豊臣秀吉の朝鮮侵攻(文禄・慶長の役、壬辰・丁酉倭乱)の折、連行された朝鮮人陶工たちの技術革新によるところが大きい。在日コリアン二世の著者はそれらの窯跡を訪ねて検証し、自分を見つめる。
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by shinkansha | 2011-12-20 11:55 | 出版物
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済州島四・三事件を考える会・東京/編
本体価格:1000円+税
発行:2010年

(内容)
済州島四・三事件の60周年記念事業で連続して行われた講演を集約、「四・三」の現在を知るうえでよい資料集となった。金石範、徐仲錫、玄基榮、金東椿、文京洙氏ら日韓の知識人が、60年以上を経て、なおかつ残る済州島四・三事件がかかえる現代的課題を明示する。基本資料を付す。
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by shinkansha | 2011-12-20 11:38 | 出版物
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著者:金昌厚/著、李美於/訳
本体価格:1500円+税
発行:2010年

(内容)
女子中学生だった金東日女史は、1948年に起きた済州島四・三事件のさいにセーラー服のまま漢拏山にのぼった。朝鮮戦争の時は智異山でパルチザン活動を。奇跡的にも生き残り、今は日本で暮らす彼女だが、その微笑の陰には、それらの体験が生きている。村上尚子(解説)、文京洙(推薦)
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by shinkansha | 2011-12-19 15:04 | 出版物
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坂中英徳、菊地嘉晃、韓錫圭/共著
本体価格:2,500円+税
発行:2009年

(内容)
1959年12月、在日朝鮮人を乗せた帰国船が北朝鮮へ出港してから50年。9万3000人の帰国者(日本人配偶者も)のうち、現在、約200人が日本に再び帰ってきている。「帰国事業」とは何だったのか、そして、なぜ帰国者は日本に帰ってくるのか。歴史的背景を論じながら、今後のあり方を問う。
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by shinkansha | 2011-12-19 15:01 | 出版物