2015年8月中旬刊行予定『椅子取りゲーム』

韓国のベストセラー作家、孔枝泳が描く初のルポ作品 !
『椅子取りゲーム―韓国サンヨン自動車労働争議の真実』
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孔枝泳(コン・ジヨン)著 加藤健次・金松伊 訳
本体価格:1,500円+税
ISBN:978-4-88400-112-4 C0336

世界労働運動史上まれにみる権力と癒着したスキャンダル。
新自由主義の下の労働者のゆく末は......。
サンヨン自動車の実態が明らかになる !!





◆著者略歴 孔枝泳 ( コン・ジヨン )


 韓国で影響力のある代表的な作家の一人である彼女は、全部で 1000 万部以上の売上をあげたベストセラー 作家でもある。『人間に対する礼儀』『サイの角のように一人で行け』(日本語訳、新幹社)『鯖』『ホンスン イ姉さん』『私たちの幸せな時間』『トガニ』など、時代の痛みを形象化し、社会的不合理と矛盾をあきらか にする作品活動を進めて来た。その延長線上に、今回は小説ではなく生涯初のルポタージュを登場させた。
作家がストにも参加しながら、労働者とともに闘いながら作品を完成した。

【サンヨン自動車労働争議とは】

 サンヨン自動車は韓国の大手自動車メーカーの一つ。2005 年、中国の上海自動車が 49%の株式を取得し、以後、技術だけを奪い、 投資も新車開発もなく多額の負債を意図的に作った。09 年には「経営困難」として法廷管理を申請。全従業員の3分の1にあたる 正規雇用者 2646 人、非正規雇用者 450 人の整理解雇案を発表した。闘いの始まりだった。労働者には何の罪もない。09 年 5 月、 労働者 640 人が工場を占拠。これに対し、政府は資本に加担した。電気と水を断ち、警察が昼夜問わずヘリコプターを飛ばし上空 から催涙液を振りまく。77 日目には機動隊を投入し、暴力でストを弾圧。
 最後まで整理解雇を拒否した 974 人のうち、無休休職・配転などで会社に籍をおく人員を 48%、希望退職・転籍で会社を離れる 人員を 52%とする案で妥結し、組合はストを解いた。しかし、会社側は1人も復職させようとしなかった。弾圧の暴力による精神 疾患や生活苦によって 24 人の組合員・家族が自殺した......。その後サンヨン自動車は上海自動車からインドのマヒンドラ社に売却 された。

 その後も組合はあきらめる事なく復職闘争を続け、朴政権になり、国勢調査が入る前に無休求職者 455 人を復職させた。 現在も国政調査の即時実施、解雇者全員の復職、非正規雇用解雇者の正規雇用での復職、24 人の犠牲者の名誉回復と遺族の生活 対策、スト弾圧の責任者処罰などを求めて闘っている。

 この作品は作家がストにも参加しながら労働者とともに闘い、犠牲になり実態のない幽霊のような者たちと闘い続けている労働者に慈しみのメッセージと共に連帯の意志を送っている。
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by shinkansha | 2015-08-10 17:46 | 出版物