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東京新聞(2013年8月13日)

「こちら編集委員室」より・・・東京新聞・・・2013年8月13日

東京新聞に新幹社の社長の仕事が紹介されました。夜はお店で原稿を読みながらウェイターをやっている姿が取材されました。
みなさん、韓国家庭料理「新古房」もよろしくお願いします。


編集者件ウェイター
 店に入ると、男性は手にしていた紙の束を片付けて立ち上がり「いらっしゃいませ」
 東京・四ツ谷駅前のしんみち通りにある韓国料理店「新古房」。L字形の店は30人程度で満員になる。
 ここに店を出して4年になる高二三さん(62)は、新幹社という出版社の社長だ。創業26年、出版した本は200点を超える。
 日本の在日韓国・朝鮮人の権利に関するものや、自分の両親の故郷である韓国・済州島関連が多い。
 「いつも同時並行で仕事をしていますからね。今は小説と歴史の本の原稿を見ています」と高さん。
 この日は、ほぼ満員になった。自ら注文を聞き、料理を運ぶ。「おしゃべり好き」を自任するだけあって、料理の名前や材料をめぐって客と会話が弾んだ。
 客足が途切れると、テーブルに座る。真剣な表情になって、赤ペンを手に分厚い原稿との格闘が始まる。
 店内では、朝鮮半島に関する絵や書も販売する。売り上げを増やし、出版を続けたいからだ。
 本の売れ行きは厳しい。でも、中身や文章について注文がつく大手の出版社より、「のびのび書けるから」と、高さんの会社を選んでくれる書き手もいる。
 「今、済州島から日本に渡った30人の1200ページに及ぶ聞き書きをまとめています。費用はかさみますが、何とか出版したい」
 編集者兼ウェーターの日々が続く。(五味洋治)

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by shinkansha | 2013-09-18 10:42 | 会社案内